さて、今年初めてのシリーズは『RICOH XR-P』だが、このモデルはリコーが1984年(昭和59年)に発売されたプログラム機であるが他社とは一線を画するものとなっている。
当時の一眼レフでは『プログラムモード』を搭載させる事が一つの流行となっており、同時に露出などに詳しくない初心者にも使い易いカメラを目指して各社がプログラムモードによるアプローチが加熱していた。
その時期に登場した主なプログラム機は『Nikon FA(1983年)』『MINOLTA X-700(1981年)』『OLYMPUS OM-4(1983年)』『PENTAX Super A(1983年)』となっており、大手メーカーからは一通り販売されていた。
そんなプログラム戦国時代に出したリコーの一機がこの『RICOH XR-P』だ。
先ずは、前面から見てみると脱着ボタンとセルフタイマー兼インターバル用スイッチが備わっており、シンプルな物となっている。
移って軍艦部を見るとシャッターダイヤルとモードダイヤル、ファインダー採光窓とビープ音スイッチと電源スイッチが備わっている。
このダイヤルスイッチに上から『PD』『P』『PA』と3つのモードが存在するが、これがリコーが一番に売り出した最大の武器である。
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