さて、今回は以前購入したASAHI PENTAX K2を紹介していこうと思う。

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このPENTAX K2は1975年6月に登場したKマウント(ニコンのFマウントやミノルタのSRマウントと同じバヨネット式)と共に登場したKシリーズの最上級機として世に出た名機と云われている。

そんなASAHI PENTAX K2を破格値の2,980円でヤフオクで競り落としたという事で、その時は『ネタという事』にしていたが、まさか不調だったとは思いもよらず……。


という事で、ASAHI PENTAX K2を改めて見ていこう。

先ずは、一眼レフの要でもあるマウント部から行くとしよう。

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1975年に登場したKマウントを搭載した本機であるが、以前のスクリューマウント(M42プラクチカマウント)は構造が単純ではあるものの『捩じ込み式』特有の問題や機構の設計の問題などから新世代のマウントの開発が急がれた。

こうして、捩じ込み式のスクリューマウント(M42プラクチカマウント)からバヨネット式のKマウントへの移行を進めていく事となった。
その際に、旧来の顧客を考慮してマウントアダプターを提供してKマウントとの共生の方も図った。
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勿論、ペンタックスは現在でもマウントアダプターを販売しているので古今東西のレンズも装着出来るのだ。

さて、そんなKマウントの初号機という事であるが他社のマウントは違って『左下』に脱着ボタンが備え付けられている。
レンズ側にある指標(白色の奴とマウント部にある赤色の奴)をボディ側の脱着ボタンに合わせて時計回りに回転させて装着させる。

慣れない内は少々装着しにくいかと思うが、慣れれば簡単に脱着出来るだろう(当方はFマウントに慣れてしまっているので、やはり反時計回りに回転させる方が簡単な感じではある)

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そして、本機に搭載されているプレビューボタンでレンズの絞り具合で被写界深度や明るさを確認出来るが、実はミラーアップした際の復旧作業でも使える。
写真ではそのプレビューボタンを押し込んでいるが、その際に左側にある絞り連動機構が上がっているのがお判りいただけるだろう。

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その反対側にはASA感度ダイヤルがあり、ダイヤル下にあるボタンを押しながら回転させて装填されているフィルム感度に合わせるのだが、当方が所有している個体では固着しつつあって上手く動かせない状況にある。

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黒く光沢した部分があるかと思うが、それがASA感度ダイヤル用のボタンとなっているが、少々調整しにくい印象がある。

それはさておき、そのダイヤル用のボタンを押さずに回転させると露出補正が調整出来る様になっている。

ダイヤルの設置場所がニコンのNikomat(ニコマート)シリーズやオリンパスのOMシリーズを思わせる様なものだなと個人的には思った(但し、両方ともシャッタースピードダイヤルとなっているので本機とは若干異なる)

マウント部周辺から軍艦部に移ってみよう。

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一眼レフの最重要部であるシャッタースピードダイヤルがあり、AUTOMATIC(自動制御)・1/1000秒~バルブとなっており、それなりの撮影で実用できるシャッタースピードとなっている。
その横にあるレリーズボタンはロックが可能となっており、レリーズボタンに備え付けられたレバーを左に捻ればロックされて誤作動を防止する事が出来る。

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ロック機構が搭載されたモデルと云えば、最初期のNikon FM(後のモデルでロック機構は削除された)やNikon F一桁シリーズ(主にFやF2)が最初に思い浮かべるかと思う。
因みに、本機はレリーズボタンを半押し状態にすると内蔵露出計が作動して、適正なシャッタースピードを指示してくれる。
レリーズボタンから指を離せば、直ぐに内蔵露出計は停止して針がAUTOMATICに戻る様になっている。

そして、巻き上げレバーの感触は少し軟目で巻き上げる時はゴリゴリとした感触は殆どなく、快調に巻き上げる事が出来る。

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その反対側にはクランクと電池残量チェック用スイッチとランプがあるが、その残量チェックを実際に行ってみたが新品の電池を使用しているので無問題であった。

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その横に移ると、X接点用のシンクロ端子とフォーカルプレーン級シンクロ(FP)端子が備え付けられている。
本機のX接点のシャッタースピードは1/125秒となっており、フォーカルプレーンシャッターの最高スピードに同調するFP端子ではフラッシュを長時間発光させて均一な露光が行えるようになる。

但し、発光時間は大凡1/30秒ほどでしかないので余程の事が無い限りはFP級発光を使う事は無いだろう。

それでは、お次はフィルム室の方を見ていくとしよう。

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フィルム室にはフォーカルプレーンシャッターとフィルム巻き上げ機構があるが、特に変わった点はない。
しかし、フィルム室というとフィルムバックの話が出てくる。

本機ではフィルムバック(裏蓋)の交換は不可能となっており、蝶番式ではなく固定式となっている。
その為、データバックとの交換といったことは一切出来ないのである……最上級機なのに、何故出来ない様にしてしまったのか疑問が生じるばかりである。

ただ、後にモータードライブとデータバックに対応したマイナーチェンジモデルのK2 DMDではフィルムバックの交換が可能となった。

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最後に底面を見て終わりにしてたいと思う。
本機の底面は非常にシンプルであり、モータードライブ用のギアが無ければ電力供給用の電源端子もない。
あるのは、本機を動かす為の電池を格納する為の電池蓋と巻き戻し用のスイッチのみである。

モータードライブへの対応は前述した通り、K2 DMDとなっているので物足りなさがあるが……OLYMPUS OM-1もまたモータードライブに対応していなかったモデルである(但し、サービスセンターでの改造を施す事によってモータードライブに対応する)

そんな訳で、ASAHI PENTAX K2を軽く紹介してきたが如何だっただろうか?
小生が所有している本機は修理が必要なので、資金が調達出来たら修理業者に修理依頼して使いたいと考えている。

後は、PENTAX SMC PENTAX-Mシリーズレンズを揃えていく事も次の課題でもあるので、余裕が出来たらペンタックスの方も揃えていきたいと考えている。

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【スペック】
◇発売:1975年6月1日
◇露出制御:絞り優先自動露出・追針式マニュアル露出
◇測光方式:開放測光・中央重点測光(絞り込みに依るTTL測光に切り替え可能)
◇受光素子:SPD受光素子
◇シャッター:セイコー製縦走りフォーカルプレーンシャッター
◇シャッタースピード:自動電子式シャッター(8秒~1/1000秒)
           マニュアル電子式シャッター(8秒~1/1000秒)※TTLとの連動
           機械式シャッター(バルブ・1/125秒)※無電源の場合は1/125秒以下で使用可能
◇その他:スイングバック式クイックリターンミラー、ミラーアップ可能、自動絞り、プレビューボタン

それでは、次回号を括目して待て!