さて、今回はお待ちかね(?)のOM一桁シリーズの紹介をしていきたいと思う。
最初はTTLダイレクト測光で一世を風靡したOM-2の後継機であるOM-2Nを見ていきたいと思う。
そもそもOM一桁シリーズは一体何ぞやというと、当時(1972年)の一眼レフの三悪(重い・大きい・ミラーショックが大きい)を解消させた新しい一眼レフを目指したシリーズとしてM-1(後にライカが貴社のブランド名と被るので改名するように警告される)が登場し、OMシステムが終了する2002年まで長らく続いた。
そんなOM一桁シリーズだが、フルマニュアル機のOM-1シリーズとAE機のOM-2シリーズがOMシリーズの礎を築いていく事になる。
さて、このOM-2Nは1975年に登場したOM-2を改良して1979年に世に放った名機であるが、一体何処が改良されたのか紐解いていこうではないか。
最初はTTLダイレクト測光で一世を風靡したOM-2の後継機であるOM-2Nを見ていきたいと思う。
そもそもOM一桁シリーズは一体何ぞやというと、当時(1972年)の一眼レフの三悪(重い・大きい・ミラーショックが大きい)を解消させた新しい一眼レフを目指したシリーズとしてM-1(後にライカが貴社のブランド名と被るので改名するように警告される)が登場し、OMシステムが終了する2002年まで長らく続いた。
そんなOM一桁シリーズだが、フルマニュアル機のOM-1シリーズとAE機のOM-2シリーズがOMシリーズの礎を築いていく事になる。
さて、このOM-2Nは1975年に登場したOM-2を改良して1979年に世に放った名機であるが、一体何処が改良されたのか紐解いていこうではないか。
先ず、フラッシュ発光表示確認がファインダー内で可能になった点であろう。
従来のモデルではファインダー内でフラッシュのチャージ完了表示などが出来ず、フラッシュ本体の『CHARGE』で確認しなくてはならなかったので煩わしかった。
しかし、OM-2Nではフラッシュのチャージ完了をファインダー内で確認出来る様になった為、一々ファインダーから目を離して確認せずに済むようになった。
ただ、QUICK AUTO 310ではそのチャージ確認が使えないのでElectronic Flash T32を使用していないユーザーからすると余り意味の無い改善点になってしまう感がある。
というのも、OM-2Nに対応しているホットシューがACCESSORY SHOE 4かACCESSORY SHOE TYPE 4(標準装備されているのはACCESOSORY SHOE 4で、ACCESSORY SHOE TYPE 4の流通量は比較的少なめ)だが、ACCESSORY SHOE 3は旧式のTTLオート発光を採用したQUICK AUTOと新式のTTLオート発光を採用したElectronic Flash T32以降のフラッシュの両方を使用する事が出来る(TTLオート発光が使用できる)。
ただ、肝心なACCESSORY SHOE 3がOM-2Nに対応していないので使用出来ないのである。
しかし、一方のACCESSORY SHOE 4では旧式のTTLオート発光との互換性を削ったので、QUICK AUTO 310など『Electronic Flash T32以前』のフラッシュは外光オート発光とマニュアル発光のみしか使用出来ないので注意が必要である。
そして、自動露出制御時間が60秒(1分)から120秒(2分)に上限が引き上げられたのも大きな改良点である。
露出時間の上限が引き上げられる事により、天体撮影などでより多くの惑星の動きなどが記録出来る様になるので、非常に有難い感じである。
ただ、天体撮影は基本的にはバルブ撮影で行うので自動露出で行うのは滅多に無いかと思う。
そんな進化したOM-2Nが38年を経て、私の手元に届いた訳である。
手に取った感じからして、これはOM一桁シリーズを感じさせてくれると一瞬で思わせた。
しかしながら、手元に届いた個体はペンタ部に当たりあって……ファインダーを覗けば、ペンタプリズムにクラック(ヒビ)が生じていて少々ながら見難い状態であった。
更に、手動で巻き上げる分には何ら問題ないが、モータードライブやワインダーを介して巻き上げるとミラーアップしたままになるかワインダーのモーターが唸りっ放しになってしまうのである。
これは巻き上げ機構の不具合が原因でそうなってしまうのであろうが、素体で撮影すれば問題なさそうだったので、スナップ撮影などで運用しようかと考えている(TTLダイレクト測光の無駄遣いになりそうだが)
というのも、鉄道撮影や航空撮影などはOLYMPUS OM-2やNikon F3などに任せれば良い話である(フィルムで出撃する場合はだが……)
お次はOM一桁シリーズ第四弾のOM-4に移りたいと思う。
このOM-4に関する逸話は割と多くあり、非常に興味深いものである。
中でも、1983年に登場したNikon FAとの相違点と日本カメラグランプリでの結果の違いが興味深いものだと私自身は思う。
Nikon FAが登場した同年1983年にOLYMPUS OM-4が登場する事となるが、Nikon FAが世界初と云われる『マルチパターン測光』を採用したのに対し、OLYMPUS OM-4は『マルチスポット測光』を採用した。
マルチパターン測光は現在の一眼レフの測光方式として普及しているが、被写体の明るさを解析して平均的な明るさから露出時間やホワイトバランスを算出して露出補正させるものとなっている。
一方のマルチスポット測光はマルチパターン測光とは異なって、撮影者が判断して明るさを取り込んで、その取り込んだ明るさから平均した明るさを算出して露出時間やホワイトバランスを算出させるものとなっている。
簡単に云えば、マルチパターン測光は『カメラ側で被写体全体の平均的な明るさから露出補正させる』もので、マルチスポット測光は『撮影者側で被写体の明るさをポイント毎に選択して、その選ばれた明るさから露出時間やホワイトバランスを算出させる』といった感じである。
その為、マルチパターン測光は『便利な測光』でマルチスポット測光は『撮影者の意図を反映し易くした測光』という面白い方向性の違いが出来たのである。
そして、1984年に開催された第1回目のカメラグランプリで『Nikon FA』と『OLYMPUS OM-4』が候補に残ったが、最終的にはNikon FAが受賞する事となった。
結果として、オリンパスが採用したマルチスポット測光は一眼レフの測光として採用される事はなく、ニコンが採用したマルチパターン測光が『3D-RGBマルチパターン測光』やスピードライトで採用される事となる『3DマルチBL調光』へと進展していき、他のメーカーも採用する事となった。
ただ、マルチスポット測光がこれで廃れたかというとそうではない。
というのも、単体露出計の技術として活用されていく事となり、一眼レフとは違った道へと進んだとはいえ、現在の単体露出計の露出制御の主流になったので大きな功績を残した事に間違い無い。
さて、そんなOLYMPUS OM-4だがデザインがOM-2などとは異なって近代的なデザインとなって洗練されているのが分かる筈である。
ペンタ部上部には採光窓が備え付けられており、マウント部の右脇に備え付けられたボタンを押す事によりファインダー内のインジケーターのイルミネーションが発光されて夜間の撮影にも対応出来る様になっている。
更に、先程述べたマルチスポット測光を行う為のスポットボタンがあり、そこでTTLダイレクト測光からマルチスポット測光へと切り替える。
そして、マルチスポット測光に切り替えたらレリーズボタンに備え付けられたレバーを操作する事となる。
右側へレバーを動かしてメモリー予約状態になって、マルチスポット測光の準備が整う事となる。
後は、測光したい箇所にフォーカシングしてレバーをメモリー(MEMORY)側へ動かして測光していく。
メモリーをクリアしたい場合は、メモリーとは反対の方向に動かせばメモリー内に記録された測光情報は消去される。
そして、OM-4の為に開発されたと言っても過言では無い『MOTOR DRIVE 2』を使用する事によって、縦グリップ撮影や自動巻き戻しといった機能が付加される。
更に云えば、MOTOR DRIVE 2にはMOTOR DRIVE 1には無いLCDインジケーターが装備されているので、電池残量やフィルム残枚などが一目で分かる様になっている。
とは言うものの、私はMOTOR DRIVE 1しか所有していないので実際のMOTOR DRIVE 2がどういった物なのかはハッキリとは分かっていない。
まあ、そんな事でOM-4にはチタンカラーのチタンモデルとブラックのチタンモデルもあったりするが、チタンカラーのOM-4Tiは諸説あるが『塗装が剥げやすいので、比較的塗装が剥げにくいブラックに切り替えた』と云われており、1989年にブラックへと切り替えた。
という事で、OM-4系の発売年の違いをまとめてみた。
・OLYMPUS OM-4(1982年~1987年)
・OLYMPUS OM-4Ti〈チタンカラー〉(1986年~1989年)
・OLYMPUS OM-4Ti〈ブラック〉(1989年~2002年)
こう見てみると、同じくチタンモデルを出したNikon F3/Tと同じ様な事情で切り替えた様に思える。
Nikon F3/Tは1982年にチタンカラーを登場させたが、1988年に廃止してブラックのみとなった(ブラックモデルは1984年に登場した)
ただ、チタンモデルは一般モデルと性能に相違ないので『リッチな気分に浸りたい』時に手にするのがよいだろう。
それでは、次回はオリンパスのレンズ達を紹介していこうと思うので括目せよ!
【おまけ】
OLYMPUS MOTOR DRIVE 1を購入したので、早速OLYMPUS OM-2Nに装着してみたが格好好いです。
見た目からすると、OLYMPUS WINDER 1と大差無さそうですが『連写速度』が変更出来る点と縦撮影が出来る点が大きな相違点ですかね。
更に追加すると、バッテリーに依る運用や乾電池による運用など柔軟な構築が出来るのも大きなポイントだったりする。
尚、グリップ側に単1形電池を四本を入れるとフラッシュへの電力供給などが出来るので、多くの撮影をする場合や暗所での連写での運用で重宝するかと思われ。
しかし、このGRIP 1はQUICK AUTO 310しか対応していないので……TTLアダプターを入手してOM-2で運用したいと考えている。
【おまけ2】
実はOM二桁シリーズのセットにブラックモデルのOM-2が同梱されていたので、そちらも紹介しておこうかと思う。
OM-2が多く流通しているのは主にシルバーモデルで、ブラックモデルは少々流通量が少なめだったりする。
更に、当時の価格でもシルバーモデルよりも若干高めに設定されていたというのもあってか、オークションや中古市場での相場がお高い。
というのも、ブラックの一眼レフは当時のステータス(フラッグシップ機やハイエンド機は主にブラックが多数で、憧れの的であった)だったというのもある。
しかしながら、私の手元に来たのは少し問題を抱えた厄介な奴だったりするのだ。
通電こそするものの、シャッターを切ろうとするとミラーアップしたままになってしまうのである。
これでは真面に撮影出来ないので、修理してやらないといけない感じである。
うーん、外観は綺麗なんだがなぁ……きちんと使えれば、良いんだけどなぁ。
という事で、今回はこれにてお開きとさせていただく。
【2017年7月4日 午前2時訂正】
OLYMPUS OM-4の発売年が1983年ではなく1984年と誤記されていましたので、訂正させていただきました。
また、1984年に発売されたのはOLYMPUS OM-3となっております。
従来のモデルではファインダー内でフラッシュのチャージ完了表示などが出来ず、フラッシュ本体の『CHARGE』で確認しなくてはならなかったので煩わしかった。
しかし、OM-2Nではフラッシュのチャージ完了をファインダー内で確認出来る様になった為、一々ファインダーから目を離して確認せずに済むようになった。
ただ、QUICK AUTO 310ではそのチャージ確認が使えないのでElectronic Flash T32を使用していないユーザーからすると余り意味の無い改善点になってしまう感がある。
というのも、OM-2Nに対応しているホットシューがACCESSORY SHOE 4かACCESSORY SHOE TYPE 4(標準装備されているのはACCESOSORY SHOE 4で、ACCESSORY SHOE TYPE 4の流通量は比較的少なめ)だが、ACCESSORY SHOE 3は旧式のTTLオート発光を採用したQUICK AUTOと新式のTTLオート発光を採用したElectronic Flash T32以降のフラッシュの両方を使用する事が出来る(TTLオート発光が使用できる)。
ただ、肝心なACCESSORY SHOE 3がOM-2Nに対応していないので使用出来ないのである。
しかし、一方のACCESSORY SHOE 4では旧式のTTLオート発光との互換性を削ったので、QUICK AUTO 310など『Electronic Flash T32以前』のフラッシュは外光オート発光とマニュアル発光のみしか使用出来ないので注意が必要である。
そして、自動露出制御時間が60秒(1分)から120秒(2分)に上限が引き上げられたのも大きな改良点である。
露出時間の上限が引き上げられる事により、天体撮影などでより多くの惑星の動きなどが記録出来る様になるので、非常に有難い感じである。
ただ、天体撮影は基本的にはバルブ撮影で行うので自動露出で行うのは滅多に無いかと思う。
そんな進化したOM-2Nが38年を経て、私の手元に届いた訳である。
手に取った感じからして、これはOM一桁シリーズを感じさせてくれると一瞬で思わせた。
しかしながら、手元に届いた個体はペンタ部に当たりあって……ファインダーを覗けば、ペンタプリズムにクラック(ヒビ)が生じていて少々ながら見難い状態であった。
更に、手動で巻き上げる分には何ら問題ないが、モータードライブやワインダーを介して巻き上げるとミラーアップしたままになるかワインダーのモーターが唸りっ放しになってしまうのである。
これは巻き上げ機構の不具合が原因でそうなってしまうのであろうが、素体で撮影すれば問題なさそうだったので、スナップ撮影などで運用しようかと考えている(TTLダイレクト測光の無駄遣いになりそうだが)
というのも、鉄道撮影や航空撮影などはOLYMPUS OM-2やNikon F3などに任せれば良い話である(フィルムで出撃する場合はだが……)
お次はOM一桁シリーズ第四弾のOM-4に移りたいと思う。
誕生。光をクリエーティブ制御するオリンパスOM-4。
そして写真映像は創造の次元へと向かう。
そして写真映像は創造の次元へと向かう。
このOM-4に関する逸話は割と多くあり、非常に興味深いものである。
中でも、1983年に登場したNikon FAとの相違点と日本カメラグランプリでの結果の違いが興味深いものだと私自身は思う。
Nikon FAが登場した同年1983年にOLYMPUS OM-4が登場する事となるが、Nikon FAが世界初と云われる『マルチパターン測光』を採用したのに対し、OLYMPUS OM-4は『マルチスポット測光』を採用した。
マルチパターン測光は現在の一眼レフの測光方式として普及しているが、被写体の明るさを解析して平均的な明るさから露出時間やホワイトバランスを算出して露出補正させるものとなっている。
一方のマルチスポット測光はマルチパターン測光とは異なって、撮影者が判断して明るさを取り込んで、その取り込んだ明るさから平均した明るさを算出して露出時間やホワイトバランスを算出させるものとなっている。
簡単に云えば、マルチパターン測光は『カメラ側で被写体全体の平均的な明るさから露出補正させる』もので、マルチスポット測光は『撮影者側で被写体の明るさをポイント毎に選択して、その選ばれた明るさから露出時間やホワイトバランスを算出させる』といった感じである。
その為、マルチパターン測光は『便利な測光』でマルチスポット測光は『撮影者の意図を反映し易くした測光』という面白い方向性の違いが出来たのである。
そして、1984年に開催された第1回目のカメラグランプリで『Nikon FA』と『OLYMPUS OM-4』が候補に残ったが、最終的にはNikon FAが受賞する事となった。
結果として、オリンパスが採用したマルチスポット測光は一眼レフの測光として採用される事はなく、ニコンが採用したマルチパターン測光が『3D-RGBマルチパターン測光』やスピードライトで採用される事となる『3DマルチBL調光』へと進展していき、他のメーカーも採用する事となった。
ただ、マルチスポット測光がこれで廃れたかというとそうではない。
というのも、単体露出計の技術として活用されていく事となり、一眼レフとは違った道へと進んだとはいえ、現在の単体露出計の露出制御の主流になったので大きな功績を残した事に間違い無い。
さて、そんなOLYMPUS OM-4だがデザインがOM-2などとは異なって近代的なデザインとなって洗練されているのが分かる筈である。
ペンタ部上部には採光窓が備え付けられており、マウント部の右脇に備え付けられたボタンを押す事によりファインダー内のインジケーターのイルミネーションが発光されて夜間の撮影にも対応出来る様になっている。
更に、先程述べたマルチスポット測光を行う為のスポットボタンがあり、そこでTTLダイレクト測光からマルチスポット測光へと切り替える。
そして、マルチスポット測光に切り替えたらレリーズボタンに備え付けられたレバーを操作する事となる。
右側へレバーを動かしてメモリー予約状態になって、マルチスポット測光の準備が整う事となる。
後は、測光したい箇所にフォーカシングしてレバーをメモリー(MEMORY)側へ動かして測光していく。
メモリーをクリアしたい場合は、メモリーとは反対の方向に動かせばメモリー内に記録された測光情報は消去される。
そして、OM-4の為に開発されたと言っても過言では無い『MOTOR DRIVE 2』を使用する事によって、縦グリップ撮影や自動巻き戻しといった機能が付加される。
更に云えば、MOTOR DRIVE 2にはMOTOR DRIVE 1には無いLCDインジケーターが装備されているので、電池残量やフィルム残枚などが一目で分かる様になっている。
とは言うものの、私はMOTOR DRIVE 1しか所有していないので実際のMOTOR DRIVE 2がどういった物なのかはハッキリとは分かっていない。
まあ、そんな事でOM-4にはチタンカラーのチタンモデルとブラックのチタンモデルもあったりするが、チタンカラーのOM-4Tiは諸説あるが『塗装が剥げやすいので、比較的塗装が剥げにくいブラックに切り替えた』と云われており、1989年にブラックへと切り替えた。
という事で、OM-4系の発売年の違いをまとめてみた。
・OLYMPUS OM-4(1982年~1987年)
・OLYMPUS OM-4Ti〈チタンカラー〉(1986年~1989年)
・OLYMPUS OM-4Ti〈ブラック〉(1989年~2002年)
こう見てみると、同じくチタンモデルを出したNikon F3/Tと同じ様な事情で切り替えた様に思える。
Nikon F3/Tは1982年にチタンカラーを登場させたが、1988年に廃止してブラックのみとなった(ブラックモデルは1984年に登場した)
ただ、チタンモデルは一般モデルと性能に相違ないので『リッチな気分に浸りたい』時に手にするのがよいだろう。
それでは、次回はオリンパスのレンズ達を紹介していこうと思うので括目せよ!
【おまけ】
OLYMPUS MOTOR DRIVE 1を購入したので、早速OLYMPUS OM-2Nに装着してみたが格好好いです。
見た目からすると、OLYMPUS WINDER 1と大差無さそうですが『連写速度』が変更出来る点と縦撮影が出来る点が大きな相違点ですかね。
更に追加すると、バッテリーに依る運用や乾電池による運用など柔軟な構築が出来るのも大きなポイントだったりする。
尚、グリップ側に単1形電池を四本を入れるとフラッシュへの電力供給などが出来るので、多くの撮影をする場合や暗所での連写での運用で重宝するかと思われ。
しかし、このGRIP 1はQUICK AUTO 310しか対応していないので……TTLアダプターを入手してOM-2で運用したいと考えている。
【おまけ2】
実はOM二桁シリーズのセットにブラックモデルのOM-2が同梱されていたので、そちらも紹介しておこうかと思う。
OM-2が多く流通しているのは主にシルバーモデルで、ブラックモデルは少々流通量が少なめだったりする。
更に、当時の価格でもシルバーモデルよりも若干高めに設定されていたというのもあってか、オークションや中古市場での相場がお高い。
というのも、ブラックの一眼レフは当時のステータス(フラッグシップ機やハイエンド機は主にブラックが多数で、憧れの的であった)だったというのもある。
しかしながら、私の手元に来たのは少し問題を抱えた厄介な奴だったりするのだ。
通電こそするものの、シャッターを切ろうとするとミラーアップしたままになってしまうのである。
これでは真面に撮影出来ないので、修理してやらないといけない感じである。
うーん、外観は綺麗なんだがなぁ……きちんと使えれば、良いんだけどなぁ。
という事で、今回はこれにてお開きとさせていただく。
【2017年7月4日 午前2時訂正】
OLYMPUS OM-4の発売年が1983年ではなく1984年と誤記されていましたので、訂正させていただきました。
また、1984年に発売されたのはOLYMPUS OM-3となっております。
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