長野県の某ホテルに赴任している間に……唐突にも中判カメラに手を出してしまったのである。

そう、1989年に発売されてから発売が終了された2010年までスタジオ撮影などでは定番だった富士フイルムの中判カメラの『GX680』である。
何故、このカメラに手を出してしまったかというと……某オークションでの出品価格が相場よりも非常に安かったのと、中判カメラでも撮影してという単純な動機からであった。

しかし、その競り落としたカメラを包み込んだ段ボールを見て驚愕した……。
他の中判カメラよりも大型で手持ちでの撮影が少し困難な重量ほどあるんじゃないかと。

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そう、このカメラは中判カメラ(6x8判)の中でも比較的大型な方に分類されるほどで、重量が約4.1kgという事で既に屋外での手持ち撮影は想定されていないものであった。
更に、安価な三脚だと直ぐにカメラの自重で前のめりになって倒れてしまうか、三脚自体が破損してしまうであろう。

そんなものを何処で使うんだと口を揃えて言うでしょうが、取り敢えず今のところは静態保存という形で運搬可能な状態になるまで保留という事にしておく。

さて、そんな愚痴染みた前書きはここまでにしておいて……FUJIFILM GX680の基本的なスペックを紹介していこうかと思う。

先ず、使用されるフィルムの方を見てみるが、標準的なフィルム(135判フィルム)よりも大きいブローニーフィルム(120判フィルムと220判フィルム)であるが、このフィルムの装填方法がやや特殊である。

135判フィルムだとケースに入ったパトローネ(フィルムを入れた容器の事で、皆さんが想像するフィルムのアレである)をフィルム室に装填してベロ(感光剤などが塗布されていない保護用の部分の事)を所定の場所まで引っ張って、巻き上げレバー(またはレリーズボタンを押す)で巻き上げてフィルムのセットをする。

しかし、ブローニーフィルムの場合だとフィルムを保護した紙製の包装紙を取り除いてフィルムカセットにセットして、もう一方のカセットまで引き込んでセットする(説明が下手で申し訳ないので、実際の装填動画で確認していただきたい)



そして、撮影のセットが完了するのであるが……慣れていない人であれば、撮影の時にレリーズボタンを探しがちであろうが、中判カメラは蛇腹(ベローズ)を前後させてフォーカシングさせて保護用の鉄板を取ってからミラーアップさせてシャッターを切るという感じである。

それが少し手間が掛かるという感じであるが、優雅に撮影するのであれば良いのではないかと思う。

そして、このカメラは三世代まであるが私が購入したのは一世代目のモデルなので対応しているASA感度が25~1600といった感じだが超高感度フィルムなんて画質が悪い上に割高なので使う事が無いので、別にその点はいいと思う。

ただ、後に発売されたデジタルカメラバック(フィルムバックと呼ばれるフィルム部分のアタッチメントの事で、対応したアタッチメントを使う事で拡張させる事が出来る)を装着するとデジタルカメラとして拡張させることが出来るが……私が購入したものだと対応していないのでポラロイドフィルム用のフィルムバックで使うか、潔く120判フィルムと220判フィルムで楽しむしかないという状況である。

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という感じのものを手にしたのだが、そのセットにはレンズが二本同梱されていたので、直ぐにも楽しむ事が出来る感じだ。
そう、肝心なバッテリーの問題にさえ直面しなければの話である。

肝心なバッテリーが同梱されていない上に、バッテリーチャージャーが中々出品されてこないという事で、難儀しているのだ。
どうしようかと考えていると、乾電池タイプのバッテリーパックがあるじゃないかと思ったが、そいつがやたらとお高いので、中々手を出せない……。

どうしようかと考えたが……うん、これは暫く動向を確認しつつ良い時に競り落とそうという事で落ち着いた。

そんな感じに中判カメラをお迎えしたのだが……果たして、きちんと使ってあげられるのだろうか?

(To Be Continued……?)


【おまけ】
赴任中に運搬用にカメラバッグが欲しいという事で、何時もの様にヤフオクを彷徨っていると……純正カメラバッグが出品されていたので、透かさず競り落とした。

お値段は3,500円也。

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バッグ単体だったら、何とか持ち運びできるが……レンズとボディを入れて運搬するとなると、約15kgにまで一気に跳ね上がって取っ手で手持ち運搬するとなると苦行である。

なので、ここは運搬用にキャリーを導入して内部の防振措置をして安全性と可搬性を向上させて、使い易さを優先させていきたい。
そんなバッグを赴任先から実家まで持ち帰るときの事を考えずに買ったのだが、これはヤマト運輸の宅急便で送ってしまえば、何とかなるだろうという事でコンビニで申し込んでキャリーバッグと一緒に実家に送ってしまった。

しかし、取扱注意のシールを張って貰えなかったので……カメラバッグに入れ込んだカメラの方は大丈夫か心配である()

多分、次はOLYMPUS OMシリーズとOM ZUIKOレンズの紹介になってくるかと思うが括目せよ!